ふくろう


          <生息地>

世界中の至る所

          <ふくろうたちとの出会い>

僕の出身地である大阪府箕面市にふくろうカフェというのものがあります。
ある日、どんなところだろうと興味本位で訪れたのがきっかけでしたが、中は本当に想像していたような場所でした。

別のふくろうとの違った話もあるのですが、それは後ほどエピソード欄にてお届け致します。

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          <ふくろうってこんなやつ>

ふくろうカフェにて会ったふくろうたちは概してとても静かでほとんど動かず、でした。まあ彼らはふくろうなので、それはそうかなと思っていました。夜行せですからね、彼ら。眠いですよね、日中は(笑)

しかしながら、中には思っていたよりもよっぽどエネルギーがあり余っていて、動き回ったり飛び跳ねたりと、やたら活発なやつもいました。触ろうと手を近づけると、目をくわっと見開いて「何じゃお前は!?」とでも言わんばりの形相で手を突つかれそうになることも。

今でも、あれは防衛本能だったのか、単に僕のことが好かなかったのか、と想いふけったりします。

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          <心に刺さるエピソード>

ふくろうは僕の好きな生き物の一種です。どれくらいかって?そうですね、僕は生まれ変わったら、ふくろうかシャチになりたいと思っているくらいです。

ともかく、ふくろうカフェに行くまではとてもワクワクしていました。そして実際カフェでみたものは僕が期待していたものでした…彼かがつながれているという事実を除いては…。

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もちろんよく考えれば分かっていたことです。当然ながら彼らには翼があり空を飛べます。安全性を考えればカフェ側の措置も当然のことです。
ですが僕はその光景をみても嬉しいはずがありませんでした。ですが僕と同じように感じた人がその時そのお店の中に何人いただろうかと考えてしまいます。僕はカフェに訪れていた人たちの表情を目の当たりにしました。僕の目には、人はただ写真を撮ったり彼らに触ったりするのを楽しんでいるだけのように映りました。
カフェを訪れるまでは僕もそんなお客さんと同じ人間でした。でも今回写真を撮ったのはそのカフェの現状を、そしてそこで僕がどう感じたかをお伝えするためです。

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カフェの店員の方とお話ししたところ、その方が言うには、人に見られたり触られたりすることでふくろうたちがストレスを感じるので、少しでも気分転換させるために定期的に外に連れ出してあげるのだそうです。

このカフェの存在は人間のエゴだと感じました。ですがここを訪れ写真を撮影した時点で、理由はどうあれ僕もそのエゴの一部であるのでしょう。

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不思議なことが起こったのはちょうどそのあとでした。
何かが僕をそこに導いたように今でも思います。

箕面にはそれほど大きくありませんが、少し名の知れた箕面山という山があります。カフェを出る時、ふとひさしぶりにその山を登ろうと思ったのです。
そのとき僕は自転車に乗っていたので、トレーニングがてらという軽い気持ちでした。大自然の中で体を動かすのは、いつでもとても気持ちのいいものです。その程度の心持ちでした。

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山の中腹あたりで、何やら人だかりができているのを見つけました。何やら望遠鏡で何かをみているようです。

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近くの男性に聴いてみました。「何がみえるんですか?」その人が答えました。「野生のふくろうがいるんだよ。」

望遠鏡を通してみたのがこちらです。

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自然、そして野生の生き物というのはなんと美しいものなのか。

右が母親で、左が飛べるようになって間もない子どもだそうです。

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これが自然で本来あるべき姿なのだなとつくづく感じました。一日で異なる境遇にいるふくろうをみることができたのは全くの偶然でした。一方は、狭い空間につながれて自由を削がれたふくろう、もう一方は自然界の中でのびのびと育まれているふくろう。

自然界の美しさを学ぶと同時に、彼らは僕に本来人間もこうあるべきだと教えてくれた、もしくは示してくれたように感じました。

私たちは本来何にも縛られることなく、何でもやりたいことができる(もちろんいい意味でですが)。もしあなたが「こうしなければ」「こうしか生きられない」と思っているなら、それは誰に隠そうあなた自身が決め込んでしまっているからに他なりません。

人生でもう二度と体験できない貴重な経験を得た一日でした。

 

          <ふくろうたちは今…>

ふくろうたちはカフェで日に日に人気者になり、訪れる人たちを毎日楽しませてくれています。一方僕の会った野生のふくろうはもう山を去り、自由を謳歌していることでしょう。そんな自由を次の世代に受け継いでいってくれることを心から望んでいます。

世界中に生息しているふくろうたち、世界のどこかで会おう!!

僕も夜行性やから、会ったらゲームもしよっか!!

“Enjoy Voyage”とは

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